プロダクトを構想する
最終更新: 2023年03月07日
どんなプロダクトを選ぶべきか
作りたいプロダクトを決めるのが上達の近道です。以下のポイントに気をつけましょう。
- 自分のモチベーションが続くことが最も重要
- ユーザーがつかなくてもいい
- 壮大にしすぎず、まずは必要最低要件を設定する
- 既に存在するプロダクトの模倣でもいい
YouTubeやTwitterのようにビジネス的なインパクトが大きなものである必要はありません。「これを作ったところで誰も欲しがらない」というプロダクトでも問題ありません。まずは自分が圧倒的に熱狂できるプロダクトであることが大切です。
ポートフォリオで映えることだけを意識し、自分が本来ときめかないプロダクトを選択してしまうと、途中でモチベーションがショートしてしまします。
私の身の回りの例でいうと
- 登山が好きだから登山アプリを作った
- 英語学習が好きだから英単語暗記アプリを作った
- 給与計算が面倒だから給与計算アプリを作った
- リンク集をまとめるのが面倒なのでリンク集メーカーを作った
など、自分が欲しい、困っているベースでプロダクトを考える人はリリースまで完走できる傾向にあります。逆に、
- ユーザー100万人目指して巨大なSNSを作る
- 就活用にそれっぽいモックのようなものが作れればいい
という人は途中でリタイアする確率が高いです。
自分が作りたい、欲しいと強く思えるものを考えてみましょう。あるアーティストのファンクラブサイトなど、趣味全開のものでもまったく構いません。
プロダクト設計のポイント
プロダクト開発を通して技術力をアップしない場合、内容が簡単すぎるものは避けるべきです。一般的なプロダクトの含まれる機能は人通り備えた内容にすることをお勧めします。以下に含めるべき機能をまとめます。
- 認証機能 - ログイン、ログアウト、SNS連携
- CRUD機能 - データーの投稿、編集、削除、読み込み
- 検索機能 - テキスト検索
余裕があれば以下の機能も検討してください
- コメント機能
- いいね機能
- フォロー機能
- メール送信 - 各種通知、メールマガジン
- 決済機能 - 月額課金、単発課金、CtoC決済など
上記の開発経験があるとほとんどのWebアプリは作れるようになります。普段我々が目にするWebアプリは上記機能で成り立っています。したがってキャリアアップにおいてもとても大きな意味を持ちます。
例
たとえばあなたがデスク周りのインテリアが好きだとしましょう。このようなプロダクトが考えられます。
自分のデスク環境を自慢できるプロダクト
含まれる機能:
- ログインできる - 認証機能
- 自分のデスク周りを投稿できる - CRUD機能
- 他のユーザーの投稿を閲覧できる - CRUD機能
- 他のユーザーにいいね、フォローできる - いいね、フォロー機能
- キーワードで他の人の投稿を検索できる - 検索機能
- 登録したらメールが飛ぶ - メール通知機能
- 課金すると広告が消える - 決済機能
上記の機能があれば学習や実績としては十分ですし、作ること自体にモチベーションを感じることもできます。
ここで、「こんなサービス既にあるからなぁ」「難しすぎて無理そうだ」などと考える必要はありません。世のサービスの大半は既存サービスの二番煎じとして生まれていますし、目的はユーザーを獲得することではなく技術的な成長なので、自分が欲しい、作りたいと思えるものであればなんでもいいのです。
難しさに関しては、それを解説して完成に導くのがPARSEの役目なので、物おじせず欲しい機能を盛り込んでください。認証はもちろん、いいねやフォローなど必要な機能の実装方法はすべてPARSEで解説しています。
リリース目標を設定する
プロダクトの構想ができたらリリース目標だけ設定しておきましょう。リリースまでの細かいマイルストーン(機能ごとの期限など)は今の時点で立てても意味がないので、最終的なリリース時期だけでOKです。
以下にPARSE Doc、PARSEメンターを利用した際の目安をまとめます。月換算は週5日、1日8時間開発に取り組んだ場合にかかる月数を指します。
初期状態 | 必要時間 | 月換算 |
---|---|---|
HTML/CSSがわからない | 960時間 | 6ヶ月 |
HTML/CSSがわかる | 800時間 | 5ヶ月 |
JavaScriptがわかる | 640時間 | 4ヶ月 |
Firebaseがわかる | 320時間 | 2ヶ月 |
ちなみに、ログインやCRUD、検索を含む一般的なプロダクトは複数人のチームで4ヶ月以上かけて作られることがほとんどです。それを一人で、かつ学習しながらデザインからすべて組んでいくわけなので、本来であれば1年かかるのが妥当だと思います。PARSE DocやPARSEメンターを活用することで上記テーブルのレベルまで必要時間を短縮することができます。
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